平成22年 5月29日(土) 12:00
「言っても、介護保険っていうても、それは何に使われるとですか?、そんなら、もう耳の悪いけん、介護を受ける代わりに、電話も、買い物にも、介護受けることになれば、それだけ金を払わないといかんと、その分として、出す訳にはいきませんか?て。」「それを言ったっちゃろ?。」「うん。」「言ったとなら、今の制度で、通らんと。それを、あの人は、ギャーギャー言うけど、私達が何が出来るねって…。」「役場で、それを年寄りが、何人分のあれで、きよる筈。」
「役場、何人分で来てないと、ちゃんと介護認定によって、あんたがね、認定を貰ってるなら、ヘルパーに判る、ヘルパーを入れんで、それをして貰おうとしても無理、うん、無理…。」「それをね、介護の代わりに、説明、出来んとですか?、向こうの係に行って下さい、あっちこっち、あっちこっち、たらい回しやろうが。」「無理やから…。無理やけん、納得して、どげんしても、納得くれんやろうね、あっちに、こっちにて、なるくさ。無理、言うたら悪いばってん、無理。」
電話のベル ♪… 姉の携帯に誰かからかかってきた。
「うん、うん、お米はあるけんさ、やっとって、うん、いや、床の間のところ置いとろうが。うん、ビニール袋たい。下に入っているのは餅米よ。あれは。もち米やったら大事するばい。 じゃあね、よろしくね。うん、もう一時したら、帰ってきます。というか、今、二丈に居るから、帰ってこれんばい。じゃあね、よろしくー。」
「…が来たったい。…おいしい、飯塚のお米の話。ずっと居る頃から買いよると。30キロで1万円、そんなに高くない。それがおいしいと、余ってるけん、取りに来なさい。毎月やりよる。買おたら、高くておいしくない。毎月、飯塚の義母、顔を見にね、お米を取りに来る理由をつけて、ついでに行く。見に行けるじゃない、何も無かったら行きたくないとなるじゃない。」「…。」「そうけん、弟は居らんけん、出て行っているから だけん、1人で居るほうが、返って楽で、今、面倒見なくていいから、自分のことだけしよる。返って今は元気になってる、爺ちゃんが居る時のほうが大変やったと思う。そらね、色々、
だから、そういう感じで、(あんたの顔を見にこようかな…。)と思うばってん、…あれが全然やない。」「…。」「(よう、いいとこ取りで来るとやね。)、という感じで言うけん、(ハー…そうけん、何か!。)っていう感じじゃない。」
「それは当たり前じゃない。当たり前のことを僕は聞いているんだよ。いいとこ取りで来ているんじゃない。現に…。」「いや!、いい!。」「それじゃいかんとは言ってる訳じゃない。」「いい!…。」「判った!、判った!。もう!、それで、あんた!、そう思うとっててもいい!、だけどね、あんたね!、本当のいいとこ取り、の意味が判らんめえ?!。いいとこ取りとはね…。」「そういうことで言っているんじゃないの。」「何ね!、違うよ!。本当は、いいとこ取りというのはね…。」
「…言葉の上げ足を取っちゃ駄目なんだよ。」「でもね!、私はね!。」「僕が言っているのはね。」「私は!。」「ご都合主義の事を言っている。」「あたしはね!。ね、あんたは(先のことを言うな。)と言うけどね!、私はね!、何にも、私もね!、もう5年目に入った。こういう仕事をしだして、お年寄りを何人も見てきた。元気にしていると思っても、ある日突然!、具合が悪くなって入院された方がいっぱいいる!。具合の悪い人。私も最高年齢93の人を、面倒見よる!、ね!。…だけど耳がどうなったかとか…!。」
「だから、介護になったらもう、お終いなんだよ。人間は…ぼけるようになったら、お終い。」「お終いじゃありません!。」「いや、それからやっても遅いと言っている。」「何を?!。」「介護を受けるような状態になる前に。」「また話をそこに、黙って聞きなさい。」「違うって。」「お終いとか!、人間って、そんなもんじゃないやろ!、お終いとか!、そしたらね、あんた!。」「違うって。」「耳が不自由になるだけで!、人間はお終いになる訳?。体がね、お終いなの?。」「そうじゃない、言葉をちゃんと最後まで聞きなさいって。人がちゃんと話しているじゃないの。」「言わんでもよか。」「言ったやないね!、今!」「寝たきりになったらね、そこからね、色々やってもね、間に合わない。って言っている。」「寝たきりになっても間に合わないということは絶対にない!。」
「絶対じゃなくて、その前に(やれる事があったらやったらいい。)と言っている。」「それは私に言っても仕方がない!。」「ガチャガチャ言うて。」「そうじゃない、話をこちらに言いなさい。」 私は姉を指指した。「違うの!、私はね!、あんたはね!、あんたはね!、おふくろさんはまだ、親子やけん!、お年寄りは1人暮らしが多いと!、そしたらね!、介護になって、こんなして、(あんた何もせんでよかばい、いいから、ここに来て、お菓子を食って一緒に喋ろう。)、それだけで嬉しいのよ、年よりというは!。」
「だからね、判ったような事を言うけどさ。」「何ね!、だから、私はそのつもりで!。」「だからね、現実に、老後にね、えー…。」「それは!、それは!、だけん!、そうけん!、私が今言いよろうが!。」「判っているじゃなくて、僕が説明しているから、あなたがたは聞けばいい、今、説明しているじゃないの。」「いや!、説明なんか聞きたくない!。さっき、それは話は終わった!。」「人の言葉をね、ワーワー言って、かき消す人間はね、聞く資格が無いんだよ。」「ほらほら!、私は だけん! いい!。」「…。」
「私はもう来ん!、来ん!、来ん!、来ん!。」「聞きなさい!!。」「耳が遠いから訳が判らん事を言っているように聞こえる。訳の判らん話をしている。」「訳の判らん話じゃないよ!。」「違うって。」「何で?!。」「人がちゃんと話をね、している事を聞かなきゃ。」「聞かなきゃって、あんたが!。」「言葉を重ねるんじゃない。と言っている訳よ。人が話ししているのに…と言っている。」「あんたやないね!。」「話はキャッチボールだから、年寄り、僕の事を話し。」「聞き耳を立ててる!。」「ワーワー言ってさ。」「あんたやないね!。」「邪魔ばかりするから、会話にならん。」
「おふくろさんと2人で、話をしている時に、あんたが入って来たのよ。今!。」「何が?。」「今、!!。」「入って来ようと、来まいと関係ないじゃないの。話はね、キャッチポールだから、ね。」「いいわけ?!。」「色々あるんだよ、それは。」「私は、あんたとは、だから、私はね、年寄りと話しているとよ。あんたとは話しとらんやったとよ。あんた何で入ってくるの?!。」
「突然、僕の話題なったからね。」「でもそれは。」「2人でね、僕の話題の話しをしているから、入らざるを得ない。間違っている事を、自分らの都合のいいことばかり話しているから。」「そういうことは、聞き耳を立ててるという事やね!。」「洗い物をしながら聞こえてくるよ。大きな声だから。」「私はね!。」「聞き耳を立てなくても、言葉の上げ足取りの名人だね。」「あんた!、そこで、黙って!、(ああ、又、俺の事を言っているな。)と」「聞き耳立てなくても。」「…。」「…。」「かすえと全く一緒だよ。全く。」「判った判った!。」
「で、ほんとに人の話を聞かない、耳だけの人間、口だけの人間。」「はい!、はい!、はい!。」「言葉の上げ足…。」「それをそっくりあなたに返します!。」「弟のね、返すようなね、立場じゃなかろうが。」「…。」「人の話を聞かないで…。」「返すも何もないよ!。」「だから、売り言葉に買い言葉でね、ワーワー言う話を僕はね、あんまりしたくないから、(メールで答えろ。)と言っているんだよ。」「返すもないよ!。」「かす江と同じ、人の話を聞けな…。」「返します!。」「僕はしたくないから。」「…。」「今、言わないと判らないと…。」「…。」「メールでちゃんと、答えない人間がね。」「…。」「メールで答えない人間が、何でね、今頃、ワーワー言っているのか、聞いた事を、メールで答えられないで!…。」
「(筋を通せない人間が、何で、今頃ワーワー言っているのか、かき乱すな!。)と言っている訳よ。」「何ば、かき乱しよるとね!、私は!。」「(口を出さないで、黙ってろ!。)と言っている。」「おふくろさんの顔を見に来たと言ったろうが。」「だから、(それすらも、それすらも面の皮が厚い!。)と言っているんだよ。」「ハハ!、そういう事ね?!。」「うん、2人してね、(何にも無くて来るな。)と言っている。面の顔が厚すぎる!。」「ハハ!、そういう事ね!、ああ!、だったらね!、何かあった時ね!、(娘さんはどうされたんですか?。)、とかって聞かれたらね!、(俺がね、絶縁した!。)と言って下さい!。」「それはそちらが決める事よ!。」「そら!、…そういう事をするやろ?!。」「こちらはね、(筋を通せない人間はね、(家に)来る資格が無いんじゃないでしょうか?。)と言っているんだよ。」「(来るな!。)と言っている!。」「だから、(来るな。)とは言ってない。」「(来るな!。)という事でしょ。」「筋を通さないんだったらね。」「(来るな!。)って事でしょ?!。」「来る資格がない…。」「(来るな!。)って事でしょ!。」「言葉の上げ足を取っているから、そういう事になるんだよ。」「私はあんたが!。」
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