往来危険注意
母が残した課題のひとつに、たいした財産ではないが、残された子供達に平等に財産分与することが残っている。
謀略裁判のおかげで、私は早めに家の相続をする事になったが。本来、財産分与を目的に贈与を受けた訳では無い。
しばらくして税務署員が「贈与税を払って下さい。」とやってきた。事情を話して「謀略裁判で判定がデタラメな結果に終わってしまったので、名義を戻すなら、贈与の手数料がかかった分は「裁判所」に請求してもいいですか?。」と聞いた。
「いや、それは、我々は感知出来ません。」「どっちかにしろと言われても、どうしたらいいのか全く判りません。」「じゃあ上に相談して答えを出します。」
こう言って帰っていった。だがその後、何の返事も無いまま放置されている。「延滞金が加算され莫大な額になりますよ。」と脅かされるが「全て裁判所の謀略で起きた事です。「福岡の裁判所」に「デタラメ判定」を確認して請求して下さい。」と抗議した。
「倒壊の危険が加速され、柱の傾いた家が、一体、「遺産」なのか?「負債物」なのか?、判らないままです。もし倒壊して圧迫死の死亡事故が起きても、こちらはもう全く責任は持てませんよ。」
「往来危険注意」と貼紙をしてるでしょ。警察にちゃんと通報して下さい。」「あー…。」
「放置すればするだけ、その莫大な「賠償責任」を問われてくる。 それは、加担した全ての関係者に降りかかってきますよ。」「…。」
もし彼らが素直になって、損害立証済みページを認めて、謝罪する勇気を持ってくれれば、一気に状況が変わる可能性が出てくるのだが…。 |
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改心の勧め
戦国時代の凋落合戦ではないが、既に勝敗の行方は見えて来ている。
むごたらしい修羅場を避けられるかどうかは、この最後の機会に改心して、悪事を繰り返してきた過去を悔い改めて謝罪する事。
犯してきた罪の手口を告白し解決に協力してくれるならば、その尽力と誠意に深く感謝して、それ相応の報酬を当然約束しなくてはならない。
大峠を越えようとしている今だけの最後の機会。このままいけば間違いなく、身内からも「家宅捜査や逮捕、拘留者も出てくるだろう。」残念だがその醜態を世間に晒して仕事も名誉も地位も信用も何もかも失う事になる。
ぎりぎりの処で改心して「悪事を続けてきた闇の歴史を卒業し、改善致します。」と誓い、新しい朝を迎えるのか、よくよく考えて決断して頂きたい。
これまでの罪が全て許される程の大いなる改心の手柄により、それ相応の「称賛」も「ご褒美」も与えられる。
母が本来すべきであった、やり残した公平な財産分与を母に成り代わって実践して仕上げる立場にある。
債務立証済みを素直に認める正しい働き、それが重要な成果となる。
今、生死をかけた聖なる戦いの、大峠にある経済的ピンチに追い込まれて困っている状況を察知してくれて、さりげなく手助けして貰えるならば、この恩を何倍にして返していく事を固く誓いを立てている旨を知って頂きたい。
未だこの深遠なる仕組みを悟らず、へそを曲げたままの、親不孝な娘を演じる姉達にはぜひ、常識を超越した母の、この深い厳愛の果ての、勝ち取って手にする「宝」のゆくえを見届けてほしい。 |
呪縛の石板
我家の居間の柱には昔から、不思議な1枚の細長い石板がかかっていた。
それは母が「山口に旅行に行った時にお土産に買って来た。」という歪な形の「石板」だった。
下の方が少し削ったようになって、まるで鉛筆か筆のような形をしていた。
それには毛筆の文字とある人物の絵で、明治維新の偉人の「格言句」が書いてあった。
それは吉田松陰の姿と「親思う心にまさる親心、今日のおとずれ何と聞くらん。松陰」とあり、母が時々よく私に読んで聞かせた句である。
笑いながら「この意味判るね?。」と聞いた。「ん…?。」「子供が親を思う心よりも、遥かに親の子に対する思いの方が勝っている。という事たい。」「ふーん…?。」子供心に何となくその意味を考えた。
(「そうか、子供がいくら親の事を思っても、常に親の思いの方が遥かに勝っているのだから、よく親の言う事を聞いて従いなさい。」という事かなあ…?)と自分勝手に解釈して育っていった。
母は何故、山口に旅行に行って、この句の書かれた石板をお土産に選んで、それを常に息子の目にする居間の柱にかけたのだろうか?。
それは無意識で母は息子に呪文のようにこの言葉を唱えさせようとしたのではないだろうか?。
理不尽な進路を強要されても、決して逆らわず母の決めた事に従うように常に呪縛をかけていたのだった。
母に翻弄され引きづり廻されても、反発せずに従うようになっていった。
何十年も経って田舎に帰って、この石板を見つけた時に、初めてこの石板の持つ意味に気がついた。
「私はこの言葉に無意識の中で惑わされて育って来たようだ。」だが大切な呪縛の暗黒時代を忍耐して通過する事無くして、「我家の謎」は決して解けない事を示す、重要な内容が含まれていたのだった。
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昔から居間の柱に石板
がかかっていた |
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山口旅行の土産に
母が買ってきた石板 |
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記憶の宝庫
このページに登場するランダムなエピソードのタイトルはいずれ、長編小説の「光の道を備えよ!」の各編の小見出しとなって掲載されていく内容となる。
言わば、まだ未完の非公開にしている小説のTからZまでの全7編の内容のほんの1部を先に予告していくものにもなっていく。
まだ、正直を言うと、どこに、どれをどう入れて組み立てていくのか、決まっていない状態だ。
母と共に闘った「突入事故」から「謀略裁判」後の公的機関とのやりとりを回想しながら、倒すべき巨悪の正体、なぞ解きのイメージが膨らんでいった。
幼少の頃の、記憶の引き出しが開いて、その忘れていたエピソードが実に深い意味が含まれていた事に気づいていくようになった。
その秘められた内容は、実は、すっかり忘れ去られた、何でもない事のようにも思える程、意識もしないで、いつも目にしていた物であった。
今、実家に戻って来て、あふれた荷物を整理しながら昔、家の中に有った懐かしい物が次々と出てくる。これは、仕組まれている「我が家の使命」との出会い。
再発見をする母の使命が何であるかを改めて回想しながら見出していく作業でもある。
幼少の頃から抱いてきた我が家の背後に潜む暗闇の謎。漠然と感じて育ってきた不気味な圧迫感。
自閉症の壊れた心の疑問、母の不可解な言動の意味を尋ね求めていく時間でもある。
数々の昔の懐かしい物やエピソードをただ無心に書いていくと、おのずと自然に、あるテーマが出てくる。 これは最後に、用意されていた「隠し玉」のような物かも知れない。
誰の心の中にもある、否定しがたい昔起きた事件。昔、感じた疑問。エピソードの記憶である。
家族達の記憶。同じ家に産まれ、育って暮らして来た筈の思い出。兄弟姉妹、皆が共通に見てきた、何気ない物。
今、長き放浪の旅から実家に戻り、この家に雑然と置いてある品物。思い出の品々の記憶…。
それらを手に取り、眺め、ただ住み、横たわり、瞑想するだけで封印されていた意味が次々と溢れ出てくる。 |
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