母の話を説明しても、信じて貰えないので、危険を立証する為に、畳と床板を剥いで、「継ぎ柱」の撮影を決断した。
奥座敷の壁に1番近い、畳の1枚を上げて、床板をはずして、床下の柱の様子を見てみる事にした。
まず、置いてある家具のタンスなどを片づけた。
タタミのすき間に厚い鉄板を差し込んだ。こねて上げて、重い畳を立てた。
床板の何枚かを、はがして、ライトを照らして床下の中の様子を見た。「ギョ!」横壁に大きな穴が開いている。
ダンボールを下に敷いて、床下に降りた。確かに柱を継いだ形跡がある。母が言った通りの「継ぎ柱」の応急工事おした跡と判る。 |
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この下は、昔は玄関から勝手口まで、通り抜けられる、農家の土間であった。そこに板張りの廊下を増築して作った。
この廊下の梁や桟が柱を固定していて継ぎ柱の不安定な状態を何とか動かないようにしっかり支えてくれていたようだ。
もう、この廊下は絶対にはずせない状態。 |
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柱の下部が雨で腐食していたので、大工に切断して、短い角材をハメ込む工事を昔、して貰った事がある。…という母の話は本当だった。
そして、その時「これはあくまでも応急処置であり、切った柱の下にゲタを履かせただけだ。
もし、何かの衝撃があった場合は、持たないから、くれぐれも気をつけるように…。」
と、当事の大庭工務店(吉井4147-1 大庭英士)
この、大庭さんという大工が心配そうに言っていた事からすると、その心配が今、現実になった事を確認した。
その警告の予言が、大工の言葉なら、これはかなり危険、倒壊直前の状態だ。 |
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3本目から、8本目までは継ぎ柱であり、唯一、2本目と9本目だけが、まともな柱だ。家の右側の重みを2本で支えている状態だ。下手に振動を与えると倒壊する恐れがある。
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倒壊の危険性が出てきた。 早く何とかしないといけないのに、加害者側は無責任な対応を続け、倒壊損害に目をつぶろうとする…家主は放置する訳にはいかないし、とりあえず、今、何が起こっているのかを、近隣住民に知らせる為に玄関に注意を促す貼紙を貼った。 |
いつ倒壊しても、おかしくない。正しく調査をするまでは通行禁止にして、危険防止する為の責任と、注意を促す努力をするしかない夜も毎日電気を点けて、通行人に貼り紙が読めるようにした。
後の問題は、突入で倒壊を加速させた損害状態を訴えても、見ないふりで放置し続けようとする加害者側の無責任な対応の罪だ。 |
これ以上、放置が続くなら、やむを得ず、「建造物損壊罪」で告訴状を請求するしかない。
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被害者の訴えを無視する対応を続けた加害者側の者全員の人間に刑事告訴。 |
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不気味な音がしてきたので、母は倒壊の危険を感じて、家の中にある家財道具の中身などを段ポールに移し、荷物の片づけに入った。
裁判所からの「緊急避難対処命令」が出たら直ちに避難する準備をして備えている。 |