猿渡書記官は相変わらず返答の約束を守らないままだ。仕方なく今回も意見書は条件つきで送信した。当方の主張と状態は答弁書とお願いで概略を明確に出した。藤田裁判官に伝わっている筈であるが…。
残念ながら 今までファックスで送った意見書は どうも藤田裁判官の手に渡されてないような気がしたので
法廷から出て民事部へ向かう大理石の廊下の途中に聞いてみた。すると猿渡書記官は法衣服のポケットの中に入れていた書類をチラリと私に見せて「ほら ここにちゃんと受け取っていますよ」と言い訳したが 何だか怪しい態度だ。
法廷で裁判官が手にして朗読してくれない限り
伝わっているという 確たる証拠にはならない。(準備書面は正式に出さないと手続きに問題があるとして
受理しない)つもりなのか 猿渡氏が「ファックスでいいです」と言ったので こちらはその言葉を信じて 当日前までに 立場と事情をきちんと書いて
送信しているのだ。
どこまで それが裁判官の手に伝わっているのか分からない。それば書記官のサジ加減で都合の悪いことは握りつぶすこともあるし
原告側に不利になるような都合の悪い情報は 事前に知らせて 対処方法が取れるように計らう役割をしているのなら 裁判の前から既に公正さを欠き
どうにもならない。
母の允子から 生前贈与というかたちで既に
建物と土地の名義変更をしているので 訴訟の当事者は息子の私に変わっている筈だが 裁判官の対応は
相変わらず私の意見を遮り 高齢の耳が遠い母だけに答弁を強い口調で求めてくる。
「どうして裁判官は当事者が変わっている事情を把握していないのですか?」と猿渡書記官に聞くと
(まだ裁判官には
そのことが正式に伝わっていない)という。(キチンと行政書士に依頼して書面を作成して提出しないと
正式には受理できていない)という言い訳をする。不利になるようなことは
受理しにくいような理由をつけて 何かと抵抗して 素人である被告に 必要もない面倒な手続きをさせようとする。
当方が今まで提出していた書面を受け取って
よく読んでいてくれれば 裁判官は事前に調査して 聞かれた疑問を全て解決しておくべき課題がある筈である。
(ちゃんと質問に回答する準備は出来ているのだろうか。次の第三回の口頭弁論期日には
今までの提出した全ての書類が伝わり 回答して頂けると信じたいのだが 何故 こちらの意見と事情が伝わらないのだろうか?)
(何かが起きている)ことを感じてきていた。(ひょっとしたら このままでは全く伝わっていかない可能性もある)…と心配になっていった。次の法廷が始まる前に 何とかして藤田裁判官に意見書を直接伝えなければならない。
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