二丈郵便局の中に入った。
「どういう事ですか?」「あのう・・・」「ああ、年金の受取りをこちらで、それ以外は何か?」「あのう、福吉の郵便局にお願いしとったんですけどね、…無断で下ろされたからですね」「はい、はい」「その事についてお話したいんですけど」
「こちらで、ちょっと、話を伺いましょうか?」「…」「こちらでお話を伺いましょう」「はい」
「局長の桑島と言います」「あのう、実はですね」「はい」「これを無断で下ろされたとですよね。通帳を」「はい」「5万円を無断で下ろされてるでしょ。何も書いてないんです。誰が下ろしたか判らないんですよ」「これは、何で下ろされたか判らんとですよね?」「郵便局に調べて貰ったんですね」「はい」「そしたら(何か、手紙が来る筈だから)という事だったからですね。こういう手紙が来たんです」「こんにちは」「ああ」
「これは、ゆうちょ銀行。中身はどういう事が書いてありました?、中身はどんな事が」「何も書いてなかったからですね、誰が下ろしたか判らんやったからですね、調べて貰ったらですね、(手紙が来てる筈だ)という事で、この手紙が来たんですが」「通帳から出した時に」「見せて貰っていいですか?」「はい、どうぞ」「15日に来たんですね」「下ろしたのは11日ですよ」
「11日…うーん、ああ、11日て書いてありますね」「こちらは15日の日付でしょ、来たのは16日ですから」「ああ、大体判りますね。」「それで、日にちがズレているでしょう」「うん」「本当なら、前に来るのが当たり前でしょう。だから、直接に聞きに行きました」「福吉のほうで、はい」「・・・」「郵便局、ゆうちょ銀行のほうにですか、はい、はい」「だけど、誰が下ろしたか言わないんです」「うんうん、」
「これを見る限り、裁判所の命令で、うん、えー、下ろした。という内容のようですね。裁判所のほうから何か説明されました?」「それが判らんとです」「合点がいかないんですよね。裁判所に相談しました」「それで、どういう話をされました?」
「あのー、こちらが知らない間に、裁判が判定が下りて、一方的に差押で差し引かれているんですよ」「・・・」「裁判が、本件が、あのう、交通事故の飛び込みの事故があったんですよ」「どういう訳ですか?、これ、釘本春喜と書いちゃあですけど」「この人が何か?」「こちらが加害者なんですよ。そして、ですね、あのう、別件で問い合わせたら、別件で、こちらが、交通事故の裁判とは違ってですね、別件で相殺という形で、なってるらしいんですよ。引落が。
事故のほうはですね、あのう、一応、関係ないという事で、別件でなっているようで」「何のお金で、これは何で引き落とされてあるんですか?」「これは、損害立証する為の」「はあ」「ホームページとか貼紙とかでですね。したとか言って名誉毀損」「でも、裁判には出てはおられないんでしょ?」「そうですね」「出てない」「妨害行為という事で、ええ」
「それで、春喜さんがですね」「この人がですね」「ご存知ですか?」「いいえ」「みつる醤油、から養子に来てある」「ああ、あとは」「家の前に居られたんです。飛び込んで来た事故された方」「飛び込んで来た?」「・・・」「それでどうなったんですか?」「今でも、調査のしかたが悪かったからですね、あのう、うん、これも、被害を負ってますよ。と言うても、調査員がうてあわないんですよ。これも、これも知らん顔されている」
「話を伺っていると、今川さんは被害者…?という事で捉えていいんでしょ」「そうです。それが逆転しているんですよ」「どうしてですか?」「普通考えたら、おかしいんですよ」「それが、何の為に裁判にされるんですか、普通考えたら、逆になりますもんね、こっちも判らんのに、聞く人も判らんと言われますもんね」「悪いけど、意味が判らないので、理解出来ないんですよ。今の話していうと、事故で今川さんの家が壊れて、損害を受けているというお話でいいんじゃないですか?」「そうですね」「それが、?裁判になるというのは?」
「だから、裁判がですね、向こうの請求通りに判定が下りているんです。もう終わっているんです。この5万円が、(何だろう?)と思って調べたら、相殺するかたちで、名誉毀損とか、妨害行為という事で、裁判が進んでいるんですよ。こちらは(妨害行為でやめてくれ)という事で、あのう、出なかったんですね、出頭拒否したんですよ」「話をするな、電話もするな、と止められたんですよ」「よう判らんですね」「保険屋が入って」「・・・」
「今の話までを聞いてみるとですね、あくまでも、(家とかを壊されて、被害を蒙っているので、早く現状復帰して貰わないといけない。)という話までは判るんですけど、それ以後、何で、そんな事になったんですか?」「現場を見とってね、みところ半で調査されたんですよね、話が合わんから、ですね、「直接話ししましょう。」と言ったんですよね、そしたら、(電話もかけるな)と、ほんな、向かいどうしで住んでいるのに、ですね」「間に入っている三井さんが」「話も全然されんとですよね、そして、2週間も、3週間も、連絡無くて、相手に聞いたら、(私は知りません)と。
弁護士さんが入られたんですけどね、向こうの言った通りの事ばかりで、それが自分達も出て来れなくなったんでしょね、聞いたら(知りません)となって、それもおかしいですね。弁護士のほうに(調べて下さい)と言ったのに、全然調べないんですよ」「向こうに言われたらどうですか?」「それから弁護士が来てもですね、(一切電話も話もするな)と、手紙が来たとです。(自分達が一任されたから、絶対に言うな)と、(一切話するなと、電話もするな)と悪いですけど、跡取りだから、判らないんですよ」「今の話を聞いた感じでは、・・・した訳でもないのに、何でそうなるのかも、ちょっと判らないし、一般的にですよ、加害者のほうが後始末するというのが普通ですけど。今までの事情を聞いても、全く理解出来ない。判らないですね」「引かれたからですね、言われましたけどもね、どういう訳ですか?と」「そしたら調べてくれたんでしょ」
「そっちにも問い合わせたけど、それでも判らんから、直接行きました」「向こうのほうにですね」「埒も明かんのですよ」「はい」「そして、そっちのほう、裁判のほうが、どんどん、どんどん勝手に進んでいったんです。判定が下りて、預金が差し引かれたから、年金から引かれた5万円で。お宅らには、お小遣い銭でしょうけど」「いえいえ、うーん」「私達には大金。生活の資金です。一方的に引かれているんですよ。何の為に呼び出されたか聞いても、何も説明されないんですよ」
「今川さんの言っている事は判るけど、何か私には、詳しい内容を言われても、理解出来ないですけど」「あたい達も判らないのに、本人が判らないのに、聞いて判る訳ないですよね」「だけん、詳しい内容を聞いても判らんけん、裁判所に聞いて貰って、今私がこうしたらいいのか、見当たらない。何の事か意味が判らない」「・・・だけん、何で、こげん、明細か何か見せて貰う訳とか、いかんとでしょうかね?」
「それから先は、弁護士さんに頼んで交渉してますけど」「そうでしょうね、そっちのほうで交渉しないといかんでしょうね」「その為に解約する為に来たんです」「だからですね。」「公共料金とか払いよりますとですよ。これ、全然、別になりよりますと。それで役場から通知は無かったでしょうか?」「役場から、来ないんですか、電話ありましたから、いや、郵便局はもう直接、関わらないです。今、どうされてあるんですか?解約しとるじゃないですか?」
「解約しまして、年金は○○郵便局のほうで、受け取るという事で」「別々で」「別々じゃなくて、通帳はまだ作れないでしょう。で、いや、まだ安心出来ないから、受取りのほうだけを、深江郵便局で」「(あなたのほうは郵便局でお支払します。)という通知は来ないんですよ。名前と確認出来れば支払うという事になってます。事前に名簿とかが来るという事にはなっていないようです。」「おたくのほうでお願いしていたんです。役場からの通知は来ないんです。(誰がこの郵便局の口座が有って、個人情報という事で、揃っていたら払いますよ)、という事で、役場もそげん事は言ってないと思いますけど」
「ただ、今言ったように、個人情報という事で、非常に厳しいものだから、役場からの通知は来ないんですよ」「なら、役場のほうじゃなくて」「社会保険庁に連絡するようになっています。どこかの郵便局の窓口で受け取るようにします」「役場のほうにもお願い、相談に行きました。役場に税金とかも」「ああ」「で、もし、その、こんな風なやり方をするからですね、もし年金が来るのを、調べられて、何か言うて来たら困ると思って」「うちのほうで、何かするという事は無いんですよ。(社会保険庁のほうから、払って下さい。)という知らせが有るだけです。例えば、今川さんが」
「年金が差し押さえられる事は無いですね?」「ここでは全く判らないですね」「知らせて貰えたら」「今川さんが来られたら、いくら、いくら、払って下さいよと。向こうから」「はい、はい」「今の話を聞いても、頭の中が混乱、というか、意味が判らないですね」「ハハハハ、本人が判らんですからね」「何か方法は無いんですか?」「だから、今、裁判のほうに聞いてますけどね」「そっちの様子を聞いて頂いてですよ、その5万円は返してくれと」「もしも、あったら連絡して貰えたらな…と、どういう訳ですか?」
「頭が混乱して、私の処では、内容については、お答えがしきらんですねー。意味がよう判らんですもんねー」「郵便通帳に何も書いてない事を勝手に出来るんでしょうかね?」と聞いて」「うーん、どげな、何か調べてるんでしょ?」「え」「どんな事を言われました?」「今、手紙を出して調べているという事でした。日にちが、ズレているでしょ。何も、誰が出したか判らんでしょうが、そんならそれで裁判所なら裁判所と何で書かんか?、て、誰が落としたか、判らんでしょう。サギ同然でしょう」「この連絡だけなんですか?これだけですか、向こうから来た手紙は、内訳は何と、何ですと、何のお金で引いているのか、内容の確認、私達も、何で引かれているのか、説明がしてあげようがないですよね。裁判所での確認は」
「裁判所に、あの、閲覧をさせて貰ったんですよ。どういう裁判の記録をですね、えー」「はい」「ああ、そしたら名目はですね」「うん」「あのう…」「まあ、私に話されても。見る事が出来たという事ですね」「そうですね、そしたら、ほとんど難癖なんですよ。難癖で、相手の保険会社のお抱えの弁護士が、元裁判所をやってた人で、精通してるですよ。裁判の手続きに関しては。加害者の知らない処で」
「何で被害者の人から、何でお金を取らなきゃならんのでしょうかね?」「え」「被害者の人から、何でお金を取らなきゃならんのでしょうかね?」「そうでしょ、その辺が判らんのですよね、」「(誰が下ろしたんですか?)と聞いたら、(おかしいな、おかしいな)と、勝手に」「私もね」「どっちが本当か、やかましく言われた事があるんですよね。名前が違っただけでも、やかましいのに、誰か判らんのに、黙って下ろすんですか?って、」「・・・」「で、この下ろした日にちと、通知の日付が同じなら、判るけど、先に下ろしておいて、その間、サギ同様じゃないですかね」 |